natural beauty journalby kai hanaue

東京初雪と、土曜の朝。

2020.01.20journal

土曜日の朝6:30

寝起きの体温のせいか、雪予報を覚悟していたほどには寒くなかった。布団から腕を伸ばして、エアコンを入れる

お湯を沸かしている間に、れいちゃんのごはんと、ねこトイレを掃除。顔を洗って、パックをしたまま、軽く部屋を整える。燃えるゴミをまとめる。手を洗って残りのスキンケアを終える。ホットカーペットの上に座って、お茶を飲みながら軽くメイクをする

ベランダから見える空は冬の灰色

れいちゃんも外の様子を時よりうかがいながら、キャットタワーで毛繕い

お茶の蒸気と暖かさ、部屋と外の薄暗さと、静けさ

07:20

いつもより厚着をして、手袋をはめて、玄関の鍵を締める

少し雨が降っていたので水色の傘を持つ。ラルフローレンの、もう長いこと使っている気がする

歩き始める

思ったより寒くない。灰色の空と葉のない枝を時々見上げながら、緑道を歩く。どこからか、ねこの声がする

見つけた

緑道の茂みの縁を、軽い足取りですすむ錆色のねこ。道を歩くおじさんに、甘い鳴き声をあげながらついて歩いている。錆色の背が少し雨に濡れている

緑道がおわり、商店街に出る

いつもなら朝陽が眩しい商店街の真っ直ぐな道も、今日は灰色

傘を折りたたんで、コーヒー屋さんに入る。コーヒーの温かな香りがする

ホットコーヒーを頼んで、店内にゆっくり進むと、ついこの前お店で出会った、小さな女の子と美人なママを見つける

「おはよ〜〜」とその子の顔を覗き込んで、少しママと会話をする。眠くなってしまったその子を乗せたベビーカーを入り口の段差の下まで見送る

店内へ戻る

ゆったり見渡すと、思い思いの朝がそこにある

雨に似合う、少しゆったりとした曲が流れている。詳しいことはわからないけれど、70s80sぽい女性vocalの甘い声

作り物のように青い、花の葉脈をみつめる。小1時間、書き物をしたり、ぼんやりと過ごす

隣に素敵な外人のカップルが座る

ノートを仕舞い、コートを着て、カップを戻して外へ出る

歩き始めると、来た時より寒く感じた

家に着く頃になると、さっきまでの雨は霙のような雪に変わった。紺色のコートに雪が白く張り付く

家に着くと玄関でれいちゃんが待っていて、9時を少し回っていた

9:12

ここまで、日常の、ほんの2時間くらいを切り取ってみたけれど、心の動きが沢山あることに気がついて。

だから心も体と一緒にストレッチをして、深呼吸をして、また明日ね

かい